こんにちは、Ikoba(@ikoba0911)です。

※ この記事は2021年4月30日、自分がエンジニアに転職して2年経つくらいに書いた記事のリライトになります。
※ 現在の状況や感想とは異なりますが、備忘録的に当時の感情や状況を残すためそのまま移動しています。

目次

最初は開発職という仕事のイメージは全くなかった
知り合いのフリーランスのエンジニアの方に話を聞いた記憶
アルバイトから始められる未経験歓迎の会社
自社開発系の企業の存在を知る(遅すぎ)
プログラミングスクールに通った3ヶ月
転職活動の結果
入社してからの半年、自社コンテンツ開発に携わる
初のSESでの現場、開発ができる場所で自由な場所を求めて
約2年いた現場で得られた技術と経験
いまの技術への考えた方とモチベーション
SESという働き方とiOSエンジニア
何はともあれ辞めずにここまで来れました

最初は開発職という仕事のイメージは全くなかった

2018年に私は開発職としてのキャリアをスタートしたのですが、その決断をするまでにはそれなりの時間を要しました。
当時新卒で入った会社を転職先を決めずに退職し、自分の人生をどんな方向に舵きりするかの時間を作りました。

あまり今回の記事では触れませんが、新卒で約5年間医療関係の営業職として勤めて、次を決めずに辞める選択をしたという状態は今思うとそれなりに崖っぷちに立たされていたのだと思います。

次に仕事をどうするかを考える余裕は当時はほとんどなかったので、まず辞めてから、体調とメンタルを取り戻すところから始まりました。

しかも私が当時勤めていた会社は顧客の情報を紙で管理している相当レガシー(というか他にあるのか。。。)という会社だったのでIT業界という物に対する接点は皆無でした。

知り合いのフリーランスのエンジニアの方に話を聞いた記憶

仕事単位ではほとんどIT業界との接点はなかったものの、他業種の人の話を聞くのは好きだったので、退職後はいろんな職種の方の話を片っ端から聞いて周りました。

最初の発想としては営業職という職種は変えずに、業界を変える形で転職をしようかと考えていました。
というのも元々ガジェットとかは好きでしたし、ゲームも好きだったので、こういった「デジタルなかっこいい何か」に関わる仕事をしたいという気持ちはありました。

フリーランスで働いているエンジニアの方の話を聞く機会もそれなりあり、この当時から開発職は働き方が自由であることは聞いていたので選択肢として良いなと思っていました。

当然当時は、Officeソフトもほとんど使用したことはありませんでしたし、プログラムがどのように作られているかなどほぼ想像ができない状態でした。

ただ、せっかく次を決めずに辞めて余暇ができたのであれば勉強に時間を費やすのも悪くないかと思い、今いる数多くの未経験エニジニアと同じくProgateなどのサービスを使用しながら学習をして、転職活動を行いました。

アルバイトから始められる未経験歓迎の会社

薄い勉強をした状態でも、未経験で雇ってもらえる会社というのは2年前でもそれなりにありました。
コミュニケーションに関しては正直問題になることはないだろうと思っていたのでまずは業界に入るのが良いかと安易に中堅独立系のSIerの研修が手厚い会社に入社しました。

最初の2ヶ月はJavaの研修をアルバイトとして受けて、その後に現場にアサイン、アサインして1年間は契約社員でその後社員登用という流れの会社でした(いまはこのやり方は元を取れなくなったようでやっていないようですが笑)
この会社としてもJavaをかなり丁寧に研修期間に教えてくれる会社で、基本的なJavaの知識をここで身につけました(ifやfor、環境的に古いですがStrutsなど)
そんなこんなで無事研修をクリアして(そもそも研修で脱落する人も多かった)、現場の面談に漕ぎ着けたタイミングで事件が起こります。

自社開発系の企業の存在を知る(遅すぎ)

自分の人生の観測圏内には自社開発の会社で働いている人は当時いなかったのですが、その存在を現場アサインの直前くらいで知ります。
フリーランスの知り合いもSESの形で働いている方しか当時はいなかったので、完全にアホなのですが日本的な委託型の開発形式以外の会社があることをここで初めて知ります。

初めて知るというよりは、未経験者でも入れる望みがあるルートが存在するということを知ったのがこのタイミングでした。
当時、このアルバイトで研修を受けている会社に通いながらも、プログラミングスクールや他の会社の求人などはチェックしていたので、このままJavaエンジニアとして現場にアサインすることに疑問を抱いてしまいました。

そして結果として、当時28歳の私は人生のモラトリアムを延長戦に持ち込み、プログラミングスクールに通うことを決断します。
雇用保険も出るし、退職金も少ないですがあったので、この時点で無職として約4ヶ月ほど過ごしていましたがさらに引き伸ばすことにしました。
このことを親に告げた時のなんとも言えない顔を今でも覚えています笑

プログラミングスクールに通った3ヶ月

このあと、プログラミングスクールに入学をして、HTML,Css,JavaScript,PHP,Javaの基本を学びます。
こちらのスクールでは、基本的な開発スキルをサラッと教えてもらった後に、チーム開発としてECサイトの開発を行いました。

スクールの是非については時代の流れもあるのでなんとも今の時点では言えませんが2年前であれば割とありな内容だったと思います。
一応GItHubを使ったり、アルバイトとして研修を受けた会社よりは発展的な内容だったと思います。

現在の未経験のエンジニア希望者には遠く及びませんが最低限の知識を身につけて転職活動へと向かいました。

転職活動の結果

おそらく1ヶ月で40社ほど面接に行ったと思うのですが結果的に内定が出たのは、今在籍中の会社と中堅SIerの2社でした。

基本的にSIerにしろ、SESにしろ開発をやらせてもらえるという前提がある会社以外は意図的に面接を断ったりしていたので結構時間がかかりました。
そんな中でもいま在籍中の会社は技術的な質問が未熟な私に対してもして頂きありがたかったです。
28歳でのエンジニアの転職というのは2年前でも結構ハードルは高かったです。

年齢で断られることも多々ありましたし、当時は一生懸命勉強したつもり(本当に今考えると話にならないさわり程度ですが。。。)のスクールのカリキュラム以外のRubyやこのブログについても評価されるどころか触れられないことが多かったです。
それくらい業界職種未経験というのはハードルが高かったように感じました.

もちろん個人差はあったと思いますが、私としてはアルバイトで働いていた会社よりは少しでも先進的なことができて、自由な環境に移りたかったのでそういう意味での転職活動は成功と言えたと思います。

少なくとも下記に関しては待遇面で良くなったことは間違いありませんでした。

私服で通勤できる
始業が10時以降
比較的新しい技術を使用している(SwiftとKotlinだったので未経験で触るにしては当時は新しかった)

入社してからの半年、自社コンテンツ開発に携わる

基本的にはスクールではJavaを中心に勉強をしてきたので、バックエンドの知識の方が未経験なりにあったものの、いざ配属されたのはモバイルアプリケーションのフロント開発でした。
とはいっても当時はフロントとバックの違いもまともに認識していなかったので、ひとまずコードを書ける仕事という意味で非常に楽しい日々を過ごしました。

Swiftは2年前であればまともに使われ始めてまだ4年弱というところだったので書き方もモダンでわかりやすく、段々とハマっていきました。
当時は同時にKotlinでの開発もやっていたのですが、そこまで複雑な業務は行っていなかったので、言語による差異はほとんど意識していませんでした。

自分の所属している会社ではおよそ半年ほど自社の開発を行なった後に基本的にはSESで外の現場に出ることが決まっていたので、そこで足を引っ張ることがないようにするために自社のプロダクトのコードを読み込む作業を続けていました。

初のSESでの現場、開発ができる場所で自由な場所を求めて

SESとなると自社との単金の関係もあるので、希望の現場にいけないケースが多々あります(実際に最初アルバイトで働いた会社もそうでした)
ただ、この点において私の在籍している会社は非常に優位性があり、開発ができなそうな案件であれば未経験でもある程度選べる状況にありました。
このエンジニアファーストな考えがあったおかげで、開発ができる現場にアサインをすることができ、いわゆる得ることの難しい実務経験というものを無事手にすることができました。

約2年いた現場で得られた技術と経験

SESでは技術力がつきにくいという話があります。
これに関していえば、約2年間働いた身としていえばYesでもありNoでもあります。
相対的に自分の技術力が２年目のエンジニアとしてどうかというのは難しいところですが私が実際に経験した内容を箇条書きとして書き出すと以下のような感じになります。

基本設計から単体テストまでの業務経験(一部要件定義のサポート業務、QAテストのサポートも経験)
MVVMのアーキテクチャを用いたアプリケーション開発
APIとの連携を意識した機能実装
XCTestを用いたUTコードの実装
iPad/iPhoneにおけるUIKitを用いた新規画面開発・レイアウト調整
WEBアプリケーションを元にした、ネイティブアプリケーション開発
画面表示崩れ、コンテンツの活性非活性、表示非表示制御の実装(StackViewを用いたトルツメの実装など)
WebViewから遷移する際のネイティブアプリ側での画面制御(URLschemeなどを利用)
実装機能に関わらず、バグ修正や一部インシデント対応など
サーバチーム、WEBフロントチーム、QAチーム、ディレクターチームやデザイナーチームなど様々な職能のチームと連携を行う必要のある機能開発経験
画面設計書の作成
アラートメッセージやエラーメッセージの一覧、画面遷移図やAPIとアプリのアクションマッピングの資料作成

どうなんですかね。。。
実態としては結構違う部分もあるのですが、大枠は上記の経験が積めたと言って間違いないと思います。

5月から別の現場に入るので面談をしましたが、上記の内容に関して質問されてほぼ返答に困ることがなかったのは成長を感じました(自分偉い！)

具体的な部分は書き過ぎると良くないと思いますが、SESでもこれくらいの開発経験は未経験でも身につけることができるという目安になれば良いかなと思います。

いまの技術への考えた方とモチベーション

自分は割と最初の現場に長く在籍したので俗人化が進みかけていたので別の現場でより技術を磨きたいという考えで今回2021年5月から現場を移動することを決断しました。
正直SESの最初の現場としては申し分ない経験を積ませてもらったと思う反面、できないことや足りない部分が浮き彫りになってきたので、その部分を学べる現場を次に現場として選びました。

具体的には以下の項目に課題がありました。

RxSwiftを用いたリアクティブプログミングへの知見
クリーンアーキテクチャを用いた綺麗な設計での実装

上記に関しては正直直前までいた現場では学習することが難しい状態だったので、これらの知見をこれからは培っていけたらと思っています。
あとはどうしてもiOSのフロント開発に集中してきたのでバックエンドの基本的な知識も欠如している自覚はあるので何か自分でも作って勉強したいなと考えています。

SwiftUIやCombineあたりも最近個人で勉強していましたが目下はRxSwiftを使用することが決まったので、まずはRxSwiftから勉強を進めています。

SESという働き方とiOSエンジニア

ここからは技術的な部分は抜きにして、SESとiOSについて考えていきます。
正直私は転職をしてからSESで劣悪な環境に放り込まれた経験はありません。
これは最近気づいたのですが、iOSやAndroidも初めてとして比較的に新しい技術はSESという形で技術者を確保するケースは少ないようです。

自社で開発者を雇う力がある会社や、ある程度資金力がある会社がモバイルの開発に着手するので、現場としての安定性は高いのではないかという結論至りました。

あんまり突っ込んだ話をブログでするのは望ましくないと思うのですが、いまのところ目立った不満はほぼありません。
経験から見た待遇としては、十分な待遇を受けて来れたように個人的には感じます(もちろん他の会社さんをもっとたくさん比較したら別かもしれませんが)

何はともあれ辞めずにここまで来れました

転職をして、開発職として従事して約2年半。
何度か辞めたいと思うこともありましたが、**「ここで辞めたら後悔しそう、悔しい」**という思いだけでなんとかやってきました。
そして辞めずに、しっかりコードを書く仕事ができています。
これはIT業界全体でみたら、大したことではないかもしれませんが自分として結構な苦難だったと、思い返すと思います。

あとは地味にモチベーション維持になっていたのが、iOSエンジニアだと基本的にはMacで開発になるので新しいMacを購入する口実が作れるというのもあったりします笑

少しずつ仕事が前よりも、日に日に楽しくなってきている感覚があるので少しは適性があったのかなと思ってこれからも頑張っていこうかと思いました。

ツラツラと書いていったら凄まじく長くなってしまった。。。
ここまでお付き合い頂いたあなたにとって、何か参考になることや考えるキッカケになったら嬉しいです。

iOSエンジニアになって約2年半。未経験からの転職、SESで身につけられた技術やいまの技術に関しての考え方とか